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トカイワインを疑う？

　オーストリアのマリア・テレジア女王（マリー・アントワネットの母）が、黄金色に輝く貴腐ワインに金が含まれているのではないかと思いウィーン大学で分析させた。

トカイワインはなかなか売り出せない

　2年以上の熟成期間を経てから市場に卸されることが規格上のルールの一つとなっているため、売っているものはすでに2年以上の上質な熟成がなされている。

トカイワインのファン

　トカイワインのファン：ロシアのピョートル大帝や、フランスのルイ１４世、ルイ１５世、ポンパドール夫人、スウェーデンのカール１２世、プロシアのフレデリク１世など中世ヨーロッパの有名人多数。

トカイワイン誕生秘話

　1650年頃、ハンガリーのトカイ地方で、オスマン帝国による侵略の影響でぶどうの収穫が例年よリも遅れてしまい、その粒の一部は干しぶどうのように縮んでカビが生えてしまった。しかし、戦争中の食料難だったので、このぶどうがもったいないと思い、このぶどうでワインを造たところ、それまでに飲んだことのないような甘く、風味豊かなワインが出来上がった。これが、世界で初めての貴腐ワイン誕生の時だ。ラコーツィ家の牧師が、オレムスの畑で作ったといわれる。

トカイが危ない！

　18世紀、ロシアの歴代皇帝たちは、宮廷での貴腐ワインを確保しようとトカイを事実上の植民地としていた時期があった。ハンガリー・トカイ地方産のワイン以外にもフランスなどで、トカイのブランド名を使ったワインが出されていたが、ハンガリーEU加盟後の2008年の商標規約の発効により、18世紀以来の請願だった、トカイがハンガリーのブランドになる。

三大貴腐ワイン

　世界三大貴腐ワインは、トカイの他にボルドーのソーテルヌ、南ドイツのトロッケンベーレアウスレーゼ。